トレードには、人間が気づきにくい“クセ”があります。
- 特定の時間帯だけ急に勝率が上がる
- ボラティリティが下がると負けやすい
- 急騰の後は反転しやすい
- 連続陽線・陰線のあと特有のパターンが出る
こういったクセは、チャートを長く見ていても意外と見つけにくいものです。
そこで強力になるのが、AIによるデータ分析です。
この記事では、ミチビキの内部で使われている SHAP や 特徴量重要度(Feature Importance) をわかりやすく紹介し、AIがどのように“相場のクセ”を見抜いているのかを解説します。
AIがやっているのは「未来予想」ではなく「確率の観察」
まず勘違いされやすいところですが、
AIは未来を当てようとしているのではありません。
やっているのは、
✔ 「どんな状況のときに勝ちやすくなるか」を探すこと
✔ 「勝率に影響する要素の偏り」を見つけること
これはまさに、膨大なデータの中から“相場のクセ”を拾い上げる作業です。
- ボラティリティ
- 時間帯
- トレンドの強弱
- 過去のローソク足の形
- 急騰/急落の直後
- 連続陽線・陰線
こうしたものが、勝率とどう関係しているかをAIが教えてくれます。
Feature Importance(特徴量重要度)とは?
Feature Importanceとは、
✔ 「どの要素がAIの判断に強く効いたか?」
を数値化したものです。
これを見ると、たとえばこういったことがわかります。
- トレンド強度が強いほど有利なのか
- 時間帯が勝率にどの程度影響しているか
- ボラティリティが低いときはエントリーを避けたほうがいいのか
- 逆張り・順張りどちらの癖が出やすいのか
FXの世界では“感覚”として語られがちなものも、
AIは数学的に並べてくれるので判断が明確になります。
SHAP(シャープ)とは?「なぜその判断になったか」を説明するAI
特徴量重要度が
「どの要因が大事だったか」 を示すものだとすれば、
SHAPは
✔ 「今回の判断で、どの要因がどれだけ影響したか」
を細かく数値化してくれる仕組みです。
例えば、BUYシグナルが出た場合のSHAPを見ると、
- ボラティリティが上昇 → BUYにプラス
- 時間帯が有利 → BUYにプラス
- 直前の足の形が弱気 → マイナス方向
- トレンドが強い → プラスに寄与
- レンジ相場に近い → マイナスに寄与
こうした“判断の理由”がすべて見えます。
これは人間のトレーダーが持つ
「なんとなく買いだと思った」に相当する部分を、
データとして説明してくれるイメージです。
AIが見抜いた「相場のクセ」の実例
SHAPやFIの分析から、AIは興味深い“クセ”を見つけます。以下は典型例です。
● 時間帯による偏り
東京時間はレンジ、ロンドンはトレンド──
この傾向が勝率に強く出ることがある。
● ボラティリティと勝率の関係
ATRや標準偏差が一定を超えると急に勝率が上がる現象。
● 急騰後の反転癖
強いトレンドの後は“押し目”ではなく“反転”が有利に働く時期がある。
● トレンド強度 × ボラの組み合わせ
AIは「この2つが揃ったときだけ強い」など、複雑な相関も見抜く。
● ローソク足の連続パターン
人間では気づかないような「4連続陽線のあとの逆張り勝率」が見えることも。
こうしたクセを見つけるのは、AIの得意分野です。
KPI(結果)と組み合わせると、改善点も見えてくる
ミチビキにはAIの状態を把握するためのKPI(勝率・PF・月次利益率・DD)が備わっています。
FIやSHAPで“AIの考え”がわかり、
KPIで“実際の成果”が測れるため、
✔ 強い相場
✔ 弱い相場
✔ 改善が必要な部分
が、ひと目で分かります。
自動売買の改善において、
「AIがどこを見ているか」+「結果がどうだったか」
このセットが極めて重要です。
AI分析は「勝つ」ためではなく「改善する」ための武器
SHAPやFIが大事な理由は、単なる分析にとどまらず、
“次に改善すべき点”を明確にしてくれるからです。
たとえば…
- 特定の時間帯で弱い → 時間フィルタに反映
- ボラ低下で負けやすい → ノートレードに設定
- トレンド強度が重要 → 新しい特徴量を追加
- 逆張りが苦手 → エントリー条件を調整
こうした改善サイクルが続けられるのは、AIが“判断の理由”を提示してくれるからです。
まとめ:AIが見ているのは“勝率の偏り”という相場の本質
AIは相場の未来を見ているわけではありません。
見ているのは、もっと本質的な部分──
✔ “いつ勝率が上がりやすいか”
✔ “どんな条件で勝ちにくいか”
✔ “相場のどこに偏りがあるか”
という“癖(クセ)”です。
この癖をSHAPとFIが教えてくれることで、
自動売買はただ動くだけの仕組みではなく、
改善し続けるためのデータ基盤へと変わります。
ミチビキが採用しているこのAI分析は、
長期的な安定運用の大きな武器になってくれます。
次回は「自動売買のリスク管理」
次の記事では、自動売買の本質である
- ドローダウン管理
- ロット管理
- 連敗回避
- 無理のない運用設計
について掘り下げます。
勝ち続けるためには“攻め”より“守り”が何倍も重要です。
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