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ロット管理の基本:安全なロットを決める計算式と考え方

(カテゴリー:自動売買の安全策)

自動売買で一番大切なのは「ロット管理」です。
同じ戦略・同じ勝率でも、ロットの設定だけで
“資金が増える人” と “破綻する人” が分かれます。

そして、AI自動売買は裁量以上にロットの影響を受けやすく、
安全側にロットを調整するだけでDD(ドローダウン)が劇的に改善 します。

この記事では、
・ロット管理の基本
・安全なロットの決め方
・月利3%前後を狙うための現実的なロット設計
・ミチビキのロット計算ロジック
をわかりやすく解説します。


目次

① ロットが大きいほどDDは“倍速で深くなる”

ロットを2倍にすると、DDもほぼ2倍になります。
これはどんな戦略でも共通する「絶対法則」です。

例:
ロットが0.10 → 0.20になれば、
勝ちも負けも2倍で返ってきます。

つまり、
“ロットを上げるのは簡単だけど、DDのリスクも同時に跳ね上がる”
ということです。


② 安全なロットは「DDの上限」から逆算して決める

ロットは「感覚」ではなく「DDの許容度」で決めるのが正解です。

● 月次DDの許容例
・初心者:−5%以内
・中級者:−10%以内
・上級者:−15%以内
・攻め:−20%以内(※非推奨)

あなたがどのレベルにいるかで、ロットは大きく変わります。


③ 実際の計算式(シンプル版)

以下は最も実用的でわかりやすいロット計算式です。

安全ロット = 許容DD(%) ÷ 想定月間損失(%)

例:
「月間DD −10%まで許容」
「過去のバックテストで最大月間損失が −5%」

なら、

10 ÷ 5 = 2  
→ 現在のロット × 2 が安全範囲

逆に言えば
過去最大損失が −10%の戦略なら、
初心者の場合 “既存ロットのまま(上げない)” が最適です。


④ ミチビキのロット計算ロジック(仕様書から)

ミチビキの内部ロット計算は仕様としてこうなっています:

・目標月利(target_monthly_return)
・最大月間DD(max_monthly_dd)

これらを使って「安全に目標を達成するロット」を算出する仕組み。

たとえば仕様書の例では:

目標月利:0.03(=3%)
最大DD:−0.20(=20%)

この2つから
“無理なく目標を狙えるロット範囲”
を推定し、危険なロットを避けるようになっています。

つまりミチビキは、
「ロット調整が安全側にズレる設計」になっている自動売買です。


⑤ よくあるロット設定の間違い

初心者がやりがちな失敗は3つあります。

● 勝ち続けているとロットを上げてしまう
→ 必ず大きなDDにつながる

● 負けた後にロットを上げる(倍トレ/マーチン)
→ 破綻の最短ルート

● 過去の成績からロットを固定してしまう
→ モデル劣化や相場変更に対応できない

AI自動売買で最も危険なのは
「ロットを動かすクセがつくこと」です。


⑥ ミチビキでのロット管理のポイント

ミチビキは安全側に動くように設計されているので、
ロット管理は以下の考え方が最も相性が良いです。

● 基本ロットは“日~週単位で固定”
● DDが増えたらロットを下げる
● DDが浅いときでもロットはすぐに上げない
● target_monthly_return(目標月利)は低めに設定する
● max_monthly_dd(最大DD)は厳しめに設定する

“攻めるロット”を決めるのではなく
“破綻しないロット”を決める意識が重要です。


⑦ 月利3%前後を狙うロット設計の考え方

月利3%は「十分に現実的で、DDも軽く済む」絶妙なラインです。

目安としては下記が最も安定します。

● 初心者
→ 月利1〜2%の設定でも十分に強い
→ ロットを軽くしてDDを浅く保つ

● 中級者
→ 月利3%前後(ミチビキ標準)

● 上級者
→ 3〜5%(ただしDDが跳ねやすいので要管理)

ミチビキのデフォルト設定が“月利3%前後を目標”としているのは、
安全性と収益性のバランスが最も良いためです。


まとめ:ロット管理は“自動売買の生命線”

どれだけAIの精度が高くても、
ロット管理を間違えるだけで破綻します。

ロット管理で最も大切なのは:

● DD(ドローダウン)の許容範囲を決める
● DDから逆算してロットを決める
● むやみにロットを上げない
● ロットは“安全側にずらす”

この4つです。

安全に長期運用を続けるためには
“攻めるロットではなく、耐えるロット”を選ぶのが正解です。

次回の記事では、
「連敗リスクとその対策」 を深掘りします。

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